対人賠償保険

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自動車保険の基礎知識:対人賠償保険
自動車保険(任意保険)には基本的に7種類の保険があります。その中のひとつが今回ご紹介する対人賠償保険です。対人賠償保険は自動車保険の中でも特に重要な保険で、多くの人が加入しています。事故を起こしたとき、何が一番怖いかというと、他人に対して被害を与えたときです。あなたがもし自賠責保険しか入っていなかった場合、補償額には限度があります。それを超える賠償額を求められ、対応できなかったとき、あなたも困るでしょうし、相手方も困ります。
万が一のとき、自分も相手も困らないようにするために対人賠償保険があるのです。
自賠責保険は、他人に対する人身事故を起こしたとき、相手が死亡した場合最高3000万円まで、相手が後遺障害になった場合最高4000万円まで、相手が怪我をした場合最高120万円までの補償があります。対人賠償保険とは、他人に対する人身事故を起こした際、自賠責保険の補償限度額を超える損害賠償責任を負ったときに備えて加入する保険です。
例えば、あなたが車を運転していて、あなたの重大な過失によって事故を起こし、相手に重度の後遺症を負わせた場合、あなたの損害賠償責任が1億円をゆうに超えることは珍しくありません。過去の判例では3億円近い損害賠償額が認められた例もあります。そんなときに対人賠償保険が大いに力を発揮してくれます。あなたも被害者の方も助かるのです。ちなみに損害賠償額が億単位になることがありえることを踏まえると、対人賠償保険は「無制限」タイプに加入すべきでしょう。

さて、対人賠償保険は、「他人」に対する人身事故に対して補償される保険ですが、気をつけなければならないことがあります。それは、「他人ではない人」に対しては補償されないという点です。
では、「他人ではない人」とはどのような人なのでしょう?
・被保険者(対人賠償保険に加入している人)…これは、当然ですね。本人ですから。
・被保険者の家族…これも当然「他人」ではありませんので補償対象外です。
・被保険者の同意の上で被保険自動車を運転した人…このような場合は、本人や家族ではない人でも補償対象外となります。

【事例1】対人賠償保険加入者である父親が、車を運転していた際、誤って子供をはねてしまい、父親が軽症、子供が重症を負ってしまった。
→→→父親も子供も対人賠償保険の対象外です。

【事例2】対人賠償保険加入者である女性が、自分の所有する被保険自動車の運転を友人に頼み、自分は助手席に座りドライブに出かけた。ドライブ中に電柱に激突するという単独事故を起こし、運転していた友人と助手席の女性とも大怪我を負った。
→→→女性、友人とも対人賠償保険対象外です。

このように、対象となる人、ならない人を正確に理解したうえで対人賠償保険に加入するようにしましょう。
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